CabinetⅣ 【第Ⅳ室】〜Jewellery 宝飾品
img_3677.jpg (右、左)SOLD img_3680.jpg
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Jewellery〜宝飾品図録04

Italian Emerald Diamond Cross Pendant
NapoleonⅢ Pearl Diamond Cross Pendant
NapoleonⅢ Pearl Pierced Gold Cross Pendant
イタリア製エメラルドとダイヤモンド十字架ペンダント
ナポレオン3世真珠とダイヤモンド十字架ペンダント
ナポレオン3世真珠と透かし彫りゴールド十字架ペンダント


c1940 Italy / c1870 France
 
18金に貴石を嵌めたクロス(十字架)ペンダント3点は、オープンワーク(金属面の孔開けや切り取りによる透かし細工)の作りによって、軽さはもちろん、長いチェーンや紐リボンで着用した時、体の動きでクロス裏側が見えても十分な美しさを実現している。アンティークペンダントでは欠損、交換されることの多い本体と揃いのオリジナルのバチカンも見どころである。
 
(画像右から)
①エメラルドとダイヤモンド:1940年頃 クレモナ イタリア
刻印:750、15? CR 長さ:7.0cm(バチカン含む)
エメラルド ダイヤモンド ゴールド 銀
ミルグレイン(ミル打ち)を施したシルバーにメレーダイヤモンドを嵌めた19世紀風クロスは、手業を生かした金細工を伝統とするイタリア製。ファシズム終焉とともに刻印から「ファッショ」シンボルを削除した1944年より少し前の作品と思われる。中央のスクエアカットのエメラルドから四方に伸びるゴールドのセンターラインが見栄え良く、三位一体を表す三つ葉型の先端にはエメラルドも3石ずつ嵌めている。透かし細工のゴールドの別板を裏面に取り付けた凝った作りである。
 
②真珠とダイヤモンド:1870年頃 フランス
刻印:鷲の頭(18金)、判読困難な工房印 長さ:8.2cm(バチカン含む)
真珠 ダイヤモンド ゴールド 銀
ナポレオン3世時代の真珠使いが優美な大きめのフランス製クロス。チェーンの代わりに小粒のパールネックレスで着用しても良い。宙に浮くグラデーションパールと中央のダイヤモンドの花が軽やかで洗練された印象である。厚さのあるゴールド先端部の糸鋸による透かし彫りや、側面からも美しい立体的なパールのセッティングから、相当な腕前の工房作品と思われる。
 
③ゴールド透かし彫り:1870年頃 フランス
刻印:鷲の頭(18金)、判読困難な工房印 長さ:7.9cm(バチカン含む)
シードパール ゴールド
黄金を紡いだレースの如く透かし彫りを施したクロス。型抜きによる鋳造とは違い糸鋸でひとつずつ模様を切り出したキレのある細工が繊細で美しい。色とサイズを揃えた2mm弱のハーフカットのシードパールをセットした中央のクロス部分も文句なしの仕上がり。
 
*3点は別売りです
*画像に使用しているケースは付属しません 
 
*①③SOLD*