Doll〜人形図録01
Carved Giltwood Figure of Angel
金彩木彫天使像
Early 18hC France
18世紀初頭 フランス
高さ:16.2cm
ジェッソの下地に金彩を施した木彫の天使像は、掌に載る小鳥ほどの大きさで愛らしい。天使の表情やポーズは静的で、劇的表現の多い宗教用品ではなく室内装飾品であったと思われる。天使の左足裏と背中に一箇所ずつ穴が穿たれ頭頂部が平らに均されているが、羽を含め完全な立体像として作られており、家具や額縁の一部であったとは考えにくく、元来どのようなしつらえであったかは不明である。
丁寧に手彫りされた金色の小さな天使は、右腕右足が欠損してもなお愛情を注がれ大切にされてきた、18世紀フランスのオブジェである。
*画像に使用しているキューブ型蝋燭は付属しません