CabinetⅠ【第Ⅰ室】〜Dolls 人形
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Doll〜人形図録32

1922 Concours de Poupées Souvenir Medal
1922年人形コンクール記念メダル


1922 France
1922年 フランス
(メダル)長さ:3.5cm(カン含まず)
(ケース)刻印:Mson B BREVETE SGDG 長さ:6.5cm
 
19世紀フランスではパリを中心に多くの国際的な博覧会やサロンが催され、記念品としてのメダルの需要が急速に高まった。芸術の分野においてもメダルは再評価され、彫刻家や宝飾作家が芸術性の高いメダル(メダイユ)を競って制作した。
 
1884年から1944年までの間フランスで発行された重要な新聞のひとつ『ル・マタン(Le Matin)』。新聞社ル・マタン主催で1922年に行われた人形コンクールの鍍金ブロンズ記念メダルである。少女人形を描いた円盤を示す古代風衣装の女は「人形の女神」であろうか、モチーフも形も珍しいデザインのメダルである。裏面は凸型で"CONCOURS DE POPÉES SOUVENIR OFFERT PAR "LE MATIN" 1922"とあり、別に手彫りで個人名Melle Suzette Koelmanと刻まれている。楕円形革ケースはメダルと共に少女のモノクローム写真が収められ、人形の髪を梳る少女の腕に"Jeanne(ジャンヌ)"の名が記されている。メダルのマドモアゼルSuzette(シュゼット)とJeanne(ジャンヌ)の関係は不明。