Jewellery〜宝飾品図録07
Carved Conch Shell Cupid in Scallop Loose and Cherub Brooch
コンクシェル彫刻ホタテ貝のクピドルースと天使ブローチ
c1860 Naples Italy
1860年頃 ナポリ イタリア
(ホタテ貝)サインなし 長さ:3.9cm
(天使)サインなし 幅:4.5cm
コンクパールの母貝コンクシェル(ピンク貝、クイーンコンクとも呼ぶ)は、内側が美しいピンク色の大きな巻貝で、19世紀のヨーロッパで珍重されカメオなどの彫刻作品が人気を博した。コンクシェル特有のミルキーホワイトとパウダーピンクの色調が、幼児の姿で表された天使の肌に申し分なく合致した彫刻ジュエリー2点である。
裏まで彫刻したホタテ貝のクピドはルース状態であるが、元来ネックレスやティアラのパーツとして作られたものである(大英博物館に類似パーツを使用した作品が所蔵されている)。小さな彫刻作品として現状のまま所有するも良し、カンを付けペンダント等に加工し着用するのも楽しい。
顔から翼の生えたケルビム(智天使)は、裏にブローチ用ピンがついており、ハート形に近い輪郭で立体的な厚みが少なく着用しやすいデザインとなる。一般的なシェルカメオのように強い色のコントラストがなく、優しいピンク色がふんわり柔らかい印象である。
*2点は別売りです
*画像に使用しているケースは付属しません