Vienna Bronze Owl Head /Crystal Glass Inkwell
ヴィエナブロンズ フクロウ(ミミズク)クリスタルガラス インク入れ
Early 20thC Austria
20世紀初頭 オーストリア
刻印なし ブロンズ ガラス
高さ:11.0cm
西洋において古くから叡智の象徴であるフクロウは、文房具の意匠として好まれる。上蓋はヴィエナブロンズのミミズク(羽角のあるフクロウ)の頭、インク容器は透明なクリスタルガラスでできたインク入れである。ペーパーウェイトを兼ねた重厚感のあるガラスの中には薄手ガラスのインク壺が仕込まれている。
Vienna Bronze Bird on Tree Branch
ヴィエナブロンズ 枝に留まる小鳥
Late 19thC Austria
19世紀後期 オーストリア
刻印なし ブロンズ
長さ:(枝)11.3cm
リアルな木の枝もブロンズ製。枝に留まった小鳥が羽を広げ天を仰ぎ口を開けている、躍動感溢れる構図の飾り映えする一品である。胸がピンク色の小鳥はフィンチなどの野鳥を表しているが、翼の形状や下腹の羽毛表現の省略から、ヒヨコか何か別の原型を流用したと考えられる。新しい原型を作る余裕の無い弱小のブロンズ工房が制作したと思われる珍品である。
Vienna Bronze Pecking Goldfinch
ヴィエナブロンズ ついばむゴシキヒワ
Early 20thC Austria
20世紀初頭 オーストリア
刻印なし ブロンズ
長さ:4.8cm 高さ:4.7cm
ゴシキヒワは、キリスト教において受難の象徴であったが転じて救世主を表す縁起の良い鳥とされる。つやのあるエナメルで仕上げた黒目は光を宿し生き生きしている。下を向き何かをついばむ小鳥のポーズは、ブロンズの重量ある体を華奢な両脚でバランス良く自立するよう設計されている。
過去の作品
Vienna Bronze Marguerites and Blue Tit
ヴィエナブロンズ マーガレットとアオガラ
c1920 Austria
1920年頃 オーストリア
刻印なし ブロンズ
長さ:12.3cm
リアルな花もブロンズ製。小鳥はヨーロッパに生息するアオガラと思われる。つやのあるエナメルで仕上げた黒目は光を宿し生き生きしている。恋の花占いをフランス語では"Effeuiller la Marguerite(マーガレットの花弁むしり)" と言うが、マーガレットと小鳥を組み合わせた可憐な作品は、恋人たちの贈り物用に制作されたのであろう。
*SOLD*
Vienna Bronze Sparrow on Feather
ヴィエナブロンズ 羽根の上のスズメ
Late 19thC Austria
19世紀後期 オーストリア
刻印:GESCHUTZT DEPOSE ブロンズ
長さ:24.3cm
初期作品の特徴である暗い色の着色が全体に残る。胸毛や尾羽が可愛らしいスズメのつやのあるエナメルで仕上げた黒目は光を宿し生き生きしている。スズメが乗る羽根は、羽毛の細い筋や中央の羽軸までリアルに作られブロンズ製には見えない素晴らしい出来ばえである。ペントレイにはやや小ぶりであるが、アクセサリーなどの小物を置いてもよい。
*SOLD*
Vienna Bronze Quail Chick /Mother of Pearl Trinket Tray
ヴィエナブロンズ ウズラの雛と真珠母貝アクセサリートレイ
c1900 Austria
1900年頃 オーストリア
刻印なし ブロンズ 真珠母貝 白色金属
ブロンズ製のふっくらしたウズラの雛が真珠母貝に載るアクセサリートレイ。ジビエのひとつでもあるペルドロー(ヤマウズラ)は王侯貴族の娯楽としての遊猟の獲物であり、それをモチーフとした工芸品は富裕層に好まれた。
*SOLD*
Vienna Bronze Chick Hatched from Egg on Strawberry Leaves
ヴィエナブロンズ 卵から孵った苺の葉の上のヒヨコ
c1920 Austria
1920年頃 オーストリア
刻印:GESCHUTZTほか? ブロンズ
長さ:7.8cm
キリスト教以前から卵は豊穣のシンボルとして宗教儀式に飾られた。また卵から雛が孵ることは、新しい生命の誕生、転じて新しい人生や復活、再生を意味している。キリスト教文化においてはイエス復活の象徴としてイースターエッグを復活祭に飾る習慣となっている。卵から孵った黄色いヒヨコと苺の赤い実と緑の葉がカラフルな作品。卵の殻と葉の上に小物を入れ置くことができる。
*SOLD*
Vienna Bronze Swallow on a Twig Watch Holder
ヴィエナブロンズ 小枝に留まるツバメ 懐中時計掛け
c1900 Austria
1900年頃 オーストリア
刻印なし ブロンズ ガラス
奥行き:16.5cm
ガラスの拡大鏡が仕込まれた珍しい懐中時計掛け。レンズ正面から覗くと拡大された文字盤がフレーム内に映り、置き時計として楽しめる仕組みである。レンズと時計掛けの間のトレイにウォッチキーやチェーンを置くことができる。工夫次第で女性用ペンダントや小さな写真入れを掛けても面白い。
*SOLD*
Vienna Bronze Magpie
ヴィエナブロンズ カササギ
c1900 Austria
1900年頃 オーストリア
刻印なし ブロンズ 黒塗木製台
長さ:(本体)15.0cm (台座)16.0cm
作曲家ロッシーニが1817年ミラノ・スカラ座のために完成させたオペラ『泥棒かささぎ』の題名どおり、カササギは光るものを好むため貴金属を持ち去る習性があり、ヨーロッパでは巣からお宝が発見できると云われる。またその鳴き声からおしゃべりな鳥、前兆を示す鳥として古くから親しまれている。
尾をピンと上に向け首をかしげるブロンズのカササギは、白黒に塗り分けられた細かな羽毛、つやのある黒目、趾(アシユビ)や爪などが巧みに表現されている。木製台座に固定されている。
*SOLD*
Vienna Bronze Kingfisher Capturing Small Fish
ヴィエナブロンズ 小魚を捕らえたカワセミ
c1900 Austria
1900年頃 オーストリア
刻印なし ブロンズ
高さ:9.0cm
日本では「翡翠」「飛ぶ宝石」などと呼ばれる美しい青色の羽を持つカワセミは、英語ではキングフィッシャー Kingfisher(魚獲りの王)と呼ばれ、頭から水に飛び込んで獲物を捕らえる姿が、王の名にふさわしいとされる。カワセミの目の表情や嘴、羽根、捕獲された魚の形状を生き生きと表現した、実物大の迫力あるブロンズ作品である。
*SOLD*
Pair of Viennese Cold Painted Spelter Parrots
ヴィエナ スペルター インコ一対
Early 20thC Austria
20世紀初頭 オーストリア
刻印なし スペルター(亜鉛合金) ガラス
高さ:15.1cm
ヴィエナブロンズは、ロンドン、パリ、ニューヨークの高級百貨店向けに輸出され贈答品や室内装飾品として富裕層が好み蒐集した。打ち出しや彫金などの手間ゆえに高価であったブロンズ細工の廉価版として、19世紀終りにはスペルター(亜鉛合金)バージョンも製作された。
実物大のインコ2羽は、スペルター製でありながら羽根の毛筋まで細密に描かれ、ガラスの義眼を嵌めた迫力ある作品に仕上がっている。
*SOLD*
Vienna Bronze Wooden Leg Bird Having a Meal
ヴィエナブロンズ 食事をする義足の鳥
c1900 Austria
1900年頃 オーストリア
刻印:GESCHUTZT ブロンズ
高さ:5.8cm
皿の食べ物を匙ですくう労働者風に擬人化された鳥。右足は棒状の義足である。薄く開いた嘴からは舌がのぞき、義足の脚の包帯やズボンを吊るサスペンダーなど細かく丁寧に作られている。非常に珍しいモデルで詳細は不明であるが、当時ヨーロッパで流行した風刺画または児童絵本のキャラクターと思われる。
*SOLD*
Vienna Bronze 2 Blue Tits on Tree Branches Card Holder Stand
ヴィエナブロンズ 枝とアオガラのカードスタンド
c1900 Austria
1900年頃 オーストリア
刻印なし ブロンズ
幅:約18cm 高さ:9.5cm
リアルに着色された二羽の小鳥はヨーロッパに生息するアオガラと思われる。枝に留まる一羽と飛翔せんとするもう一羽の生命感溢れる小鳥の造形は、鳥の囀りや羽ばたきが聞こえるようである。絵葉書やショップカードを立て卓上のアクセントとして飾ることのできるブロンズ作品である。
小枝の一箇所に修復あり。
*SOLD*
Pair of Vienna Bronze Crows
ヴィエナブロンズ つがいのカラス
c1900 Austria
1900年頃 オーストリア
刻印なし ブロンズ
高さ:(雄)5.8cm (雌)4.5cm
カラスは古来より洋の東西を問わず、神(特に太陽神)の使いとされ、吉兆を示す鳥であった。しかしロマン主義影響下の18世紀末以降のヨーロッパでは、屍肉を啄む漆黒の鳥として禍々しく不吉なイメージを伴うようになり、カラスの意匠は、19世紀のヨーロッパの美術工芸品においては好まれなかった。大変珍しい作品である。
*SOLD*
Vienna Bronze Owl
ヴィエナブロンズ フクロウ
c1880 Austria
1880年頃 オーストリア
刻印:B(Bergmanの刻印) ブロンズ ガラス
高さ:8.7cm
1860年頃、最初のヴィエナブロンズ工房を構えた職人フランツ・ベルクマン Franz Bergmann(1838-1894)、と息子のフランツ・クサーヴァー・ベルクマン Franz Xavier Bergmann(1861-1936)の創作した原型は、数あるヴィエナブロンズ作品のなかでも最高水準である。ただし現代物でもその原型が使用されており、アンティークの刻印入り作品は蒐集家に人気が高い。
フクロウを含めガラスの義眼を嵌めた動物作品は初期のものだけに見られ、のちにはコールド・エナメルで描かれた眼のものだけになる。左眼のガラス内側の瞳孔のエナメルに若干の薄れがある。
*SOLD*
Vienna Bronze Pink Parrot on Tree Branch
ヴィエナブロンズ 枝に留まるピンク色のインコ
c1890 Austria
1890年頃 オーストリア
刻印:GESCHUTZT ブロンズ
(インコ)高さ:6.0cm (枝)長さ:14.7cm
リアルな木の枝もブロンズ製。インコ自体はさほど大きいサイズではないが、複雑な枝振りのひと枝に趾(アシユビ)で留まる様は、全体として飾り映えのする作品に仕上がっている。南国からヨーロッパへと古くから伝わる色鮮やかな羽を持ち知能の高いオウムやインコは、愛玩動物として貴族に好まれ工芸品や装身具の意匠としても人気があった。
*SOLD*