Miscellaneous〜その他の作品図録09
Carved and Painted Wood Schnauzer Dog Jewellery Box
彩色木彫シュナウザー犬ジュエリーボックス
Late 19thC France
19世紀後期 フランス
長さ:30cm 木 ガラス 絹
古くからドイツでネズミ捕りや農場の番犬として開発された独特な口髭や眉毛のシュナウザー(ピンシャー)犬。1879年のドッグショーで注目を集めるや、19世紀後期ヨーロッパの美術工芸の分野においてもシュナウザーを主題とする作品が制作され親しまれた。
木彫のシュナウザーは黒、土台は茶に塗り分けられ、目に緑色のガラスビーズが嵌められている。犬のボディは鍵付きボックスとなっていて、蝶番の蓋を開けると、内部は釦留めしたマゼンタピンクのシルクサテンのクッションがライニングされている。犬好きの貴婦人のために制作された、ユーモラスな作品である。