Miscellaneous〜その他の作品図録23
Early 1900s Brown Mohair Teddy Bear
1900年代初期のブラウンモヘアテディベア
c1910 England or Germany
1910年頃 イギリスまたはドイツ
身長:約34cm ライトブラウンモヘアプラッシュ
1902年ルーズベルト大統領の逸話から生まれたテディベアはシュタイフをはじめとするドイツ、イギリス、アメリカの玩具会社によって続々と生産され、現在も子どもの相棒として親しまれている。
細身のボディに真っ直ぐな腕と脚が特徴的なベアは戦前の雰囲気漂う味わい深い佇まい。シュタイフベアのように左右に離れた耳、黒いブーツボタンの目、茶色の糸で刺繍された鼻と口、手足は麻布のパッドで爪の刺繍はない。二度の大戦を経て1世紀以上の間生き残ってきたこのベアは、本物の熊のように背中にコブはあるものの毛がすり減った貧弱な細い体があたかも小動物のようで思わず庇護して可愛がりたくなる。フランス1923年のリボンブローチ付き。