CabinetⅢ 【第Ⅲ室】〜Works of Art 美術工芸品
img_3743.jpg img_3740.jpg
2 images

Works of Art〜美術工芸品図録37

Silver Tray and Inkwell with Carved Cupid by Martin Mayer
マルティン・マイヤー牙彫クピド付きシルバーインク壺トレイ


c1900 Mainz Germany
1900年頃 マインツ ドイツ
刻印:三日月と冠、800、工房印 幅:12.2cm
銀 ガラス 獣牙
 
19世紀末から20世紀初頭、銀製の工芸品や宝飾品で評価の高いマルティン・マイヤー社の小さなインク壺付きトレイである。マルティン・マイヤーは、ドイツの芸術様式ユーゲント・シュティールを代表するペーター・ベーレンスやハンス・クリスチャンセンらがデザインしたモダニズム作品を発表する一方、動物やクピドをモチーフにしたノベルティ(目新しく珍しいの意)やロココのリバイバル作品も制作し、いずれも質が高かった。
 
牙彫のクピド像が縁に腰掛けたロココ風トレイは灰皿くらいのサイズ、インク壺は香水瓶サイズで、貴婦人がちょっとしたメッセージをしたためるための小道具である。花々やロカイユ装飾の透かし細工をあしらったシルバートレイは一部鍍金で仕上げられている。足を組み真剣な表情でラブレターを書くクピドのお腹のシワや足の指先など芸が細かく微笑ましい。